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チャレンジ錦鯉稚魚飼育2007 卵から飼育を楽しもう。一粒の輝きから夢を。


チャレンジ稚魚飼育シリーズも定番となって早3年目、今年は去年まで産卵でお世話になった私の鯉友達のKa1さんに変って、私が産卵にチャレンジするのでドキドキです。今年も多くの皆さんに応募いただきありがとうございました。

飼育経過の報告等をぜひお願いします〜。

チャレンジ稚魚飼育掲示板(一粒の輝きから夢を。)




チャレンジ錦鯉稚魚飼育2007 今年の親鯉

錦鯉 メス親 2007
メス親
錦鯉 オス親1 2007 錦鯉 オス親2 2007 錦鯉 オス親3 2007
オス親1 オス親2 オス親3

メス親(2004年生まれ ただいま47cm)です。腹ボテと片寄りになってきたので、放流してしまう前に一花咲かせてもらおうと思います。紅と影墨はとても好きです。

オス親1、2003年生まれ、ただいま44cm。全体の雰囲気がとても好きです。
オス親2、2005年生まれ、ただいま39cm。
オス親3、2005年生まれ、ただいま39cm。
紅の雰囲気が違うオス親を3匹選びました。



2007年5月18日、親鯉たちを1.5mの丸プールにセット ホテイアオイに産ませます。
2007年5月19日、無事に産卵してくれました。その後、受精率もバッチリだったと判明。
丸プールにセット 錦鯉ペア 産卵風景 錦鯉ペア 産卵後 錦鯉 受精卵
丸プールにセット 産卵風景 産卵後 受精卵

卵からの飼育のPoint


卵、毛子についての基礎知識。
(水槽やFRP水槽など、田んぼ以外で育てる場合です。)

未受精卵は、真っ白になっていきます。受精卵は少し黄色見かかった透明のままで、そのうち目が見えるようになります。孵化する寸前は卵の中でぐるぐる回転しています。

卵を産卵後、受精卵は水温25度で3日後孵化します。23度以下ですと4〜5日後孵化します。

孵化後、すぐは泳ぎださず、壁などにくっついたりしています。孵化後1週間は毛子はとても強いです。お腹に養分をもっていますので食べなくても大丈夫です。

10日間ほどたつと、ミジンコが良い餌になりますが、なければ、毛子用のマッシュといわれる微粉末の餌、あるいは、餌を乳鉢等で自分で細かくすりつぶしても良いです。

昔、私がメダカを卵から育てていたときは、熱帯魚用の餌でフレーク状(いろんな色の薄い膜状になったものが混ざって入っている餌)の物を乳鉢でまとめてすりつぶして、ビンに入れて使用していました。フレーク状の餌は軽く柔らかいのでとてもすりつぶしやすいです。生まれてすぐのメダカの口にも入りました。それぐらい粉にしなんですけど、乳鉢があれば簡単です。

ミジンコを漬物をつけるようなタライで増やすのも良いです。鶏糞を気持ちだけ入れて、田んぼの土(あるいは種ミジンコ)でも入れておけば増えていくはずです。ちょっとポイントなのですが、ミジンコは綺麗でない水で増えますので、そのまま掬って水槽に入れると、水槽内の水が汚れてしまいます。水槽の場合、なるべく水質が落ちない方が良いですので、ミジンコを網で掬ったあと、バケツにでも汲んでおいた水で、しゃばしゃばと洗ってから水槽に入れると良いです。これでミジンコの水と水槽の水が混ざることがありません。

用水路のような所からミジンコを採取して与える場いいでも、一旦、洗ってから与えた方が良いですよ〜。

90cm×45cm×45cm水槽で、毛子は300匹が限界です。最終的にこの中から10匹残せば十分です。




○ 孵化後の育て方(お世話になっているKa1さんの場合です。)すべてにあてはまるかどうかは不明です。

水槽で毛子を育てることを前提としています。

準備、
卵を孵化させる容器(タライ)と、実際に育てる水槽(タライ)を分けておき、水槽(タライ)にはあらかじめ水をはって(濾過機もなし)、水槽表面(タライ表面)に小さな藻がつくようにしておきます。
藻のついてきたタライ タライの周りに藻が生えてきます。これを毛子がしばらくたつとつつきます。

卵の孵化とその直後。
卵が孵化した水は、残った未受精卵(真っ白になる)や卵のカラなどでどんどん腐ってきます。毛子がある程度ほぼ孵ったら(孵化後、毛子は底とか側面とかにくっついていますが、2〜3日で泳ぎ始めます)、毛子だけ網で掬って飼育水槽に移し変えます。とにかく孵化後一週間は毛子は強いですので、水の温度あわせ等はいりません。掬ってぽちゃんです。
孵化させるものはタライでも何でも良いです。孵化するまではきちんとエアレーションをしましょう。孵化して水槽に移したらエアレーションは緩めます。そうしないと毛子が水流でぐるんぐるんになってしまします。水温は25度以下にならないようにしておきます(望ましい)。

孵化して水槽に移したら。
水槽に移して14日間(2週間)はなにもあたえません。水槽についた藻をつついています。
こんな感じです。
藻のついた水槽 こんな感じで藻のついた水槽に入れておくみたいです。この中に孵化して3日後のぐらいの毛子を入れて一週間ぐらいの状態のようですので、ちょっと藻もかじられて、当初より薄くなっているはずです。
2週間目から(孵化後、14日前後)
2週間目から餌を与えていきます。餌は、1日3回、毛子の口に入るようなもの、卵の卵黄(ひとかけら少し目の細かい小さなタモあみで、水にこすように溶かします。軽くファ〜と水に溶ければそれで十分)、マッシュ(毛子用の人口餌、乳鉢等で粉にした餌でも十分)、ミジンコ(ミジンコの親はたべられませんが生まれてきた子をたべる)をあたえます。これらの餌を混ぜても与えても良いです。

虫眼鏡で拡大して観察すると、毛子がパクパク食べています。そのうち毛子は透き通ってみえるので、口から糞まで食べ物がつながっているような状態となります。それを1週間続けます。

3週間目から(孵化後、20前後)
冷凍赤虫を
カッターで削ってあたえます。赤虫は削ったのをあげてみて食べるようならその後も与えていきます(食べないようならまだあとです)。食べられる分をみて量を増やして行きます。1週間ぐらいすれば、赤虫を削らなくてもつつきながら食べるようになってきます。あとは人工の鯉の餌が食べられるようになるまで赤虫をあげましょう。鯉の餌が食べられるようになっても、赤虫をあたえるのは大変よいです。

20日ぐらい立つとミジンコの親も口に入るようになります。



2005年の飼育初期の例(昭和三色)

5月22日(日)産卵。5月29日(日)黒子選別。


生後2週間目の昭和の毛子
写真1
生後2週間目の
昭和の毛子

黒子がいっぱい
写真2
黒子がいっぱい
黄身を与えるタモ
写真3
黄身を与えるタモ
卵を与えた直後
写真4
卵を与えた直後

6月5日(日)の様子。
写真1 生後2週間の毛子の入った90cm水槽の様子。エアレーションも少ない。
写真2 生後2週間の毛子の拡大写真。メダカの子どもぐらいの大きさ。
写真3 ゆでた黄身を与えるための、普通のタモ(金魚とかをすくう四角い白い目の細かいネット)。タモにひとかけらのゆで卵を入れて、ネットを指で押さえるようにして、水の中に入れてもむ。ファーと白い煙がでたぐらいの感じで餌は十分。

写真4 ゆでた黄身を与えた直後の写真、黄色い円の中で煙がまっているように見えるのがゆでた黄身。90cm水槽の端ぐらいに煙がまったような状態。ほんと少ない印象をもちます。それでも育つのですからすごいですね。このぐらいでないと水質の悪化をまねいて全滅させてしまうのだと思います。

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