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コイパーク流 錦鯉品評会の問題点と課題



錦鯉品評会についての私の考え


結構品評会を見に行くのは好きなのですが、(たくさんの綺麗な錦鯉が泳いでいますしね。)
しかしながら、どうも錦鯉品評会の構成がわかりにくい気がしています。いや正直わかりません。品評会というのは、いろんな人(一般の方や初心者の方など)が見るわけですから分かりやすさというのは大事なことだと考えています。現状は多分、無視状態でしょう。


大会総合優勝鯉は簡単に分かるのですけど(1匹しかいないので、、。)、それ以外の入賞鯉が何となく分かりづらい〜。
小さい部会大会などは丸キャンパスも少ないのでまだ良いですが、大きい大会になると丸キャンパスが四方八方に壮大に並びます。そもそも体長区分、品種区分が多すぎるのではないかな〜とも思っています。



各区分ごとに呼び名の違いこそあれ優勝、次席、準優勝と賞があります。
(話がややこしくなるので品評会における良い錦鯉とはなにか!?とかそういう究極的な考えは横に置いておいてます。 品評会には、品評会の楽しみ方があるのでその中で楽しめば良いと思います。一定のルールの中で楽しむものです。何がわからないかというと、ルールがあって成り立つものであるけれども、そのルールが今一すっきりしないというか、良くわからないという印象をうけます。明治に出来た法律がいまだにのこっているような感覚!?)


しかしながら受賞区分が多すぎませんか?。決めるだけでも疲れれると思いますよ。各部に優勝鯉1匹で十分と思うのですけど、、、。3位まで決める意味が分かりません。各部に種別1位はいるとは思いますが、非常に出品数の少ない品種もいるし、それらのレベルが低いときは該当鯉なしで良いと思います。いただけない鯉が3匹いてもその中から選ばないといけません〜。数が少ないところを狙う人もいるようですし、それって賞状が欲しいだけじゃん〜。バレバレだよ〜。
大会総合優勝鯉にも言えることで、例年のレベルの鯉がいない場合は空白とするべきでしょう。格式をもとめて、権威のある大会にするのなら、空席は用意すべきだと考えています。ルールとはいえ、明らかに基準に達していない鯉まで賞にいれるのはどうかと、、。普通、一般人なら考えるでしょう。


各部を区切って、壮魚の部総合優勝、成魚の部総合優勝、若鯉の部総合優勝、幼魚の部総合優勝、などがありますが、大会総合優勝鯉がいるし、各部の総合優勝がいるのに、こんな中途半端な賞を設置する理由がよく分かりません〜。そんなに賞が作りたいのか〜と個人的には思います。


こんなことをするからややこしくなって一般の人々や初心者には、どういうシステムになっているのか良くわからないようになる気がします。私自身もいまだによくシステムが分かっていません。壮魚、成魚、若鯉、幼魚の方が体長区部よりも受賞格が上ならば、体長区分などやめて、はじめからこの四つに区分を分ければよいだけのことです。そうすれば、賞の数はかなり減ってしまいますが、その中で賞を取った方が価値が高いですし格式も高くなります。しかし、賞が多い割には(最多出品賞とかいらないでしょう。結局は大会維持費を支払っていただいている感謝のような物ですが、、。)初心者に賞を与えるような賞区分が無いもの不思議です。ビギナー賞みたいなね。初心者も賞を貰った方がうれしいはず。次へのステップアップになると思います。鯉に限らす新人賞などは、多くの大会であるわけですから、、、。


今のように区分分類が多いと、主催者や関係者に多大な負担(金銭的にも、肉体的にも)がかかりますし、セッティングするだけで精一杯になってしまいます。すごく大変なのに、それでいて分かりにくい。


品評会のとらえ方にもよりますが、出品者や玄人だけが楽しめれば良いというのであれば、ずーと同じでいいんでしょうけど(ただの仲良しクラブと同じです)、一般の錦鯉を知らない人々に、綺麗な錦鯉を見てもらいそのすばらしさを広げる目的もあるのであれば、もう少し考えた方が良いように思います。私は後者の方向に進んでいってもらいたいと考えていますし願っています。ただでさえ錦鯉愛好家が減っているわけですし、綺麗な錦鯉なども、日本原産の観賞魚でありながら日本で見られる場所は限られているのが現状なのですから、

品評会は一般の人に錦鯉を見てもらえる数少ないチャンスとするべきだと考えています。

だいたい、品評会に行っても大会総合優勝鯉の受賞理由が書いてありません。受賞理由は審査員が口頭でいいますが聞き逃せば終わりです。後から来た人には分かりません。せめてキャンパスシートの横に立て札を置いて理由を書いて置いてくれたらな〜と思います。受賞者の名前はしっかり書いてあるのに、、。一般の人からみれば受賞が誰であろうとあまり関係の無い部分です。それよりも入賞鯉の良かった点を説明文として簡単でよいから掲示(箇条書きでもよい)して欲しい考えています。受賞理由も聞いていると、大体どの区分でも同じような文言で面白いです。審査員なら他にもっと言うことはないのか!?、って突っ込みを入れたくなりますが、自分も考えても同じようなことしか浮んで来ないので、笑えてきます。

いまのままでは、多くの丸キャンパスにたくさん錦鯉が泳いでいるだけとしか普通の人たちは思わないでしょう。
(最初に書きましたが、大会総合優勝鯉だけは誰でもわかります。)
最近は、病気の関係もあり、マイプール方式になったので、余計にややこしいと考えています。


多くの一般の人は、品種の違いもわかりませんし、初心者、あるいは興味のある人は聞きたいこともあると思います。関係者の中から見物人の質問にも答えられるように、交代で十分なので係の人を置いてほしいと思います。よく分かるように、専用のゼッケンのような物をつけていてくれればとてもよいですね。

ともかく、現状のように関係者(大会関係者、出品者)が満足して終わるような品評会では、何となく寂しいです。いろんな方が試行錯誤して準備してくれているのだと思いますが、現状としては、設置、搬入、審査、表彰式、一般公開、搬出、片付けの流れで、一般公開部分に力が入れられない状態です。本当に入れられないのだと思います。


それもこれも
受賞区分が多すぎて会場の設置や審査に時間をとられ、
細かい所まで手が回らないのが原因ではないでしょうか!?
多分そうでしょう!!


受賞区分を減らして大会関係者(主催者側、スタッフ)の負担を軽くし、その分、あまった労力、知識、知恵を、多くの人がわかりやすく1日中楽しめる品評会になるように回してもらいたいと考えます。それには、ちょっとしたグッツやパンフレットも必要かもしれません。一般の人もふくめて、みんなが楽しめてこそ、広く認められた一代イベントであり格式高い品評会となるのだと考えています。残念ながら錦鯉品評会はまだまだ自己満足の粋を超えていません。


全国大会といえどもローカルな中での話ですよ。
(一般の人は全国大開がいつどこであるなんてしりません。)


とにかく今で十分な人にとっては、受け入れられるのかどうかは分かりませんが、自分の考えとして、
( 無視されるとおもいますが、、。)


要らないものリスト。


長い大会の挨拶
長い受賞式
長い審査(審査員なんだから、パッと決めれなくてどうするの!?マイプールでも同じ)。
たくさんの賞
賞区分
(25cm未満のクラスは無しか、ひとまとめ。そもそも水槽でも25cm以上になります〜、
反対に大きければいいというものでもないので、大きいところも細かい必要はないでしょう
)。
単なるたくさんの出品鯉(出せばいいというものではない。)
長い閉会の挨拶

反対に必要なものリスト。

一般公開時間の拡大
入賞鯉の説明書き。
大会時の一般の方への説明が出来るスタッフの常設。
入賞の区分の空席(レベルに達していない鯉は入賞させない)
新人賞
プライドと実力が伴った審査員(有名鯉の方が無難かな〜なんて心で思っちゃう人はいやだ)
審査の早い審査員。
(ぱっとみて分からなければ実力不足ですし、審査員なんだから好きなのを選べば良い。)


現実として品評会を中心に回っている錦鯉の世界ですが、愛好家もどんどん減っていますし、愛好会の会員数もどんどん減っているはずです。大きい大会ほど見るかぎり楽しくなさそうですし。入って楽しくないならともかく、見て楽しくなさそうな物には誰も入ってきません。ローカルな大会は超身内での大会かもしれませんが、和気あいあいと楽しさが伝わります。私は楽しい方がすきですよ〜。

とにかく、勝負事なのはわかりますが、現実の錦鯉の置かれている状態を考えれば、一般へのアピール方法・公開時間が一番大切な部分でしょう。たとえ真剣勝負だとしても、それもあまり伝わってきませんしね。

大臣賞とかもあるみたいですが、大臣がいままで何か錦鯉にしてくれたことでもあるのでしょうか?


番外編。
品評会はルールで争うものなので、当然そのルールに従わないといけないのですが、自分の考える好きな鯉とはズレはありますね。誰しもそうだとおもいますが、、。全員が納得するものなどありませんし。

仕上がり具合をよく高評とかでも聞きますけど、事実上、緋盤が赤いことが仕上がっているということになっています。しかし、考えてみると、鯉の緋の色はさまざまです。赤い色(真っ赤)が仕上がっているとなると、真っ赤にならないタイプの鯉は一生仕上がらないことになります。どんな鯉でも緋は色を深くし、時と共に自然に色があがりますが、やはり色合いはバラバラです。いくら何でも赤さが基準になるのは無茶かな〜と思ってしまいます。そういったルール(基準)があるわけですから、勝とうと思えば、色揚げ飼料をガンガンやって色を揚げるしかなくなります。しかし、それをすると鯉の美しさの寿命を縮めます。

美しさを競うために、美しさの寿命を縮めるのはどうかな〜と考えてしまいますね。それを仕上がりというのか!?ですね。

現実問題として、整形美鯉もたくさん混じっています。加工が良いか悪いかではなくて、なぜ加工するか?ですよね〜。賞をとるには加工が一番手っ取り早いからです。それぐらい決まりきった模様の鯉が選ばれるということです。傾向と対策が出来ているということですからね。そもそも錦鯉は多様な模様がある鯉です。事実上、評価基準に模様のウエイトがかなりあるわけですし(傾向と対策が出来るぐらいですので)、多様な模様を否定している感じを受けます。模様ほど個人の感性、好みの部分はないと思うんですが、そこにウエイトをおかれると厳しいものがありますよね。型枠作りの鯉を目指しているのでしょうか!?

ともあれ、賞に入った鯉というのは、恒例となっている大会では、その後の取引金額も決まってきますし、お金もからみますから、入る入らないは関係者にとっては大変なことです。が、審査員に直接のクレームや嫌がらせはレッドカードものです。納得いかずにブツブツ言っている分には、まあまあいいですけど。

私の考えとしては、参加する目的は2つあると思います。
1つ目は、勝負事なので絶対に勝ちにいく。
2つ目は、参加して他の鯉と比べてみる。

1つ目であれば、鯉の寿命を縮めてでも、勝つために割り切らないといけません。
2つ目は、まあ参加してみて、品評会を楽しむ、あるいは、賞は関係なく、鯉を楽しむことになると思います。

しかし、大きな大会、ローカルな大会ありますが、主催が違っても、ほとんど同じような審査
、区分というのも変な話しです。賞に入るのも似た鯉ですし、評価基準も似ています。どこでも大きな賞は御三家ばかりだし、ルール上はどんな鯉が入ってもおかしくはないはずなんですが、そんなためしはありません。そもそもどの品種でも出品料は同じなんですし変な話です。まあまあの紅白とずば抜けの黄金がいたら、黄金が総合優勝でもいいわけですからね。まあまあの紅白なんていっぱいいるわけですから〜。もし根底に入賞させる気がないなら出品料は値段を変えないと。当たりのないクジを買っているみたいなもんですからね。

出品される鯉のレベルはともかく、審査の基準がどこでも似たり寄ったりすと、鯉は多様だといいながら、それだけしか競うところはないのかとある種の寂しさをおぼえますね。

傾向と対策を立てるのが難しい品評会があったら面白いのにと思ってしまいます〜。

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